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フロリダでSpace Xのロケット打ち上げを観る

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 少し前に見に行ってきたのでメモ。 ケネディ宇宙センターのあるCape Canaveralには、いくつかのロケット発射台がある。もともとはNASAが使っていたが、現在ではいくつかの民間企業にリースされている。そのうちSpace Xが使用しているのはSLC-40とLC-39Aの二つ。今回見に行った時の打ち上げはSLC-40だった。 ロケット打ち上げ情報の入手 有人飛行などの人気なロケット打ち上げは、事前に発射予定がニュースなどで公開される。しかし、Starlinkなどの日常的なロケット打ち上げは、直前まで公式には公表されないことが多い。公開情報をもとにスケジュール公開をしているサイトはいくつかあって、ググると簡単にみつかる。サイトによって情報が異なったりするので、いくつか調べて総合的に判断するしかない。 なお、公表されたスケジュールも、頻繁に変更される。天候の問題はもちろん、ほかの打ち上げとの兼ね合いや、機器の問題などで。一度予定を調べた後も、定期的に調べ続けることが必要。現地滞在のスケジュール的にも一週間くらいはフレキシブルに動けるようにしておいたほうがいい。 自分が今回見に行った時にも、もともとは有人飛行が予定されていたがそれは延期になり、かわりに通信衛星の打ち上げを観てきた。 ケネディ宇宙センターでの特別チケット観覧 人気のある打ち上げに対しては、ケネディ宇宙センターが特別チケットを販売する。$70くらい。定期的にWebサイトをチェックしておくといいと思う。しかし延期されても返金されないので注意が必要。 これを買えば最も良い場所で観覧できると思う。 ケネディ宇宙センターでの通常観覧 打ち上げが営業時間内であれば、宇宙センター内でみることができる。当日センターに行けば観覧場所に関しての案内があるはず。ビジターセンターのあるエリアと、サターンVセンターの二か所で開催されることが多いと思う。どちらの発射台の場合でも、サターンVセンターのほうが眺めはよい。しかしバスツアーでしか行けない場所なので、2時間くらい前にはバスで移動しておいたほうが良い。 サターンVセンターの観覧場所には階段状の座席が設置されていた。一時間前くらいにはガラガラ。10分前くらいには満席になった。安全上の理由から立ち見はできないので、座れなかったら近くの芝生に移動するしかない。たぶん眺めはあまり変わ

アメリカで家を買う

 アメリカで家を買う 少し前に一軒家を購入したのでメモ。 探し方 基本的にはネットで全て探せる。RedfinとかZillowとか。地域や価格などのフィルター条件を設定しておき、毎週水木金あたりに一覧をチェックするとよい。 オープンハウス 多くの家が、掲載された週にオープンハウスを行う。予約なども必要なく、指定された時間内にどの家に行けばよい。 大抵は1人のエージェントがいて、見学者からの質問に答えてくれる。どの程度エージェントが関わってくるかは家ごとに大きく違った。最も消極的な家では、エージェントはリビングに座って、質問された時だけ答える形式だった。最も積極的な家では、すべての見学者に一人の案内エージェントを割り当て、隅々まで細かく説明してもらえた。 家に入る前に名前電話番号メールアドレスを要求する家もあれば、家の中にあるゲスト帳に記入を促す家、何も個人情報を聞かない家もあった。 多くの家が、靴を脱ぐか靴カバーの着用を必須としていた。靴カバーは再利用されて衛生的ではなかったりするので、使い捨てカバーを自分で持っていくとよい。 稀にオープンハウス前に売買が決定することがある。向かう前に最新情報のチェックを忘れずに。また、本当に良いと思った物件には直ちに見学の申し込みを。 不動産エージェント 多くの買い手が不動産エージェントを雇う。少なくともこの地域では、売主側が3%の手数料を買主のエージェントに支払う。エージェントは、買主の希望に合った家を探し、見学、交渉、購入手続きを手助けしてくれる。 ただ高額な家になると3%の手数料に見合った仕事をするのかどうかはとても微妙である。受け取った手数料の一部を買主に還元してくれる、安いエージェントも存在する。 不動産ローン 今の不動産市場はとても競争的なので、事前にローンのPre-approvalをもらっておく必要がある。自分がいくらまで借りられるかを知ることもできるので、家を探す前にやっておくとよい。 注意点としては、一つのローンのPre-approvalを申し込むと、クレジットヒストリーを問い合わせるので、スコアが若干下がることがある。もしスコアが不安な時には、同時に複数のローンの審査に申し込む必要があるかもしれない。 変動金利か固定金利かの判断は事前によく考えておくとよい。家を長期保有しない場合は変動金利で安い金利の恩恵を受けた

読書: Jurassic Park / The Lost World

 Jurassic Park / The Lost World 映画の原作本。90年と95年。 映画版と似ているところも多いが、語っているテーマはだいぶ違う。ネタバレは避けたいのであまり書かない。 再起動のテストが不足しているだとか、致命的なヒューマンエラーを引き起こしかねないユーザーインターフェースとか、今でもありがちな光景が広がっていた。

読書: How to Win Friends and Influence People

 How to Win Friends and Influence People よく名前を目にするし、いつか読んだプログラミング本で似たようなフレーズが使われていたので読んでみた。 いくつかの原則をあげ、それを肯定する個人的な経験をあげていく形式。具体的な事例をあげることで、原則を補足し、その根拠としている。 本の最初のほうで、表面的なテクニックに頼らず誠実であるべき、と話しているが、後に出てくる事例は怪しく感じるものもある。利己的にならないよう気を付けよう。 この本を読んでおけば、相手が似たような手法を使ってきたときに気付くかもしれない。

読書: Cat's Cradle

 Cat's Cradle ice-9が出てくる本。Person of Interestででてきたウィルスの元ネタ。 登場人物それぞれ勝手なことをして破滅する。科学も宗教も利己的。

読書: The Making of a Manager

 The Making of a Manager Twitterで誰かがおすすめしていたので読んだ。新人マネージャ向けの本。 ミーティングだとかフィードバックだとかで役に立つ細々したことについて、作者の経験に基づいて書かれていた。やってはいけない失敗のリストとか。 何か目新しいアイディアが書かれている、というわけではないけれども、新しくマネージャになるときに読んでみると何か失敗を防げるかもしれない。 いくら仕事を部下に分け与えていっても、常に新しい問題は起こり続けるから大丈夫。

Raspberry pi 4 でSambaを動かし家庭用NASへ

 背景 長らく自宅ではQNAPのNASを使っていたものの、その信頼性に不安が生じているのでRaspberry piで自前で用意することにした。 今使っているNASは過去3年間に2回故障、無償で修理はされたものの、送料は自己負担だし、配送先は間違えられるし、とても汚れた基板に付け替えられただけで返ってくるなど、不満点が多かった。一番大きかった問題点は、NAS自体が壊れた時のデータ救出の不透明さ。非公式には他のユーザが方法を公開しているものの、そんなリスクを冒してまで使い続けるメリットがこのNASにはない。 自宅サーバーの管理の手間を省くために家庭用NASを購入したのに、修理交換などで余計に時間を費やしていて本末転倒である。 セットアップ 使ったのはRaspberry pi 4 メモリ2GB。Ubuntu Server 20.04。ストレージにはUSB-C接続の2.5HDD。HDDの駆動電力が供給できるか心配だったが、今のところはRaspberry piからの電力供給で特に問題は起きていない。 通常通りMicro SDカードにUbuntu Serverを書き込み、ネットワークの設定をしてRaspberry piを起動。DHCPサーバーで固定IPアドレスの割り当て設定。作業用のユーザーアカウント作成。 ファイルシステムにはEXT4を使用した。他にはBtrfsも検討した。データの破損検出やスナップショットなど、魅力的な機能は多かったが、安定性を最優先にしたいのでシンプルにEXT4にすることにした。データの整合性管理はもっと上のレイヤーでバックアップを作成するときにすることにする。 ファイルシステム作成 HDDをUSB接続すると自動でデバイスが認識された。とても楽。まずはfdiskでパーティションの設定。既に作られていたものを削除し、最大の大きさでパーティションを1つ作成。 ファイルシステムを作るときに注意した点は二つ。inodeあたりのバイト数と、root用予約領域サイズ。 inodeあたりのバイト数は、デフォルトではとても小さく設定されていたと思う。今回は写真や動画の保存がメインのストレージなので4MBに設定した。デフォルトでも良いが、多少の効率化はできる。 予約領域はゼロへ。完全にデータ用のストレージなので必要がない。 sudo mkfs.ext4 -T largefi