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Showing posts from June, 2021

読書: The Making of a Manager

 The Making of a Manager Twitterで誰かがおすすめしていたので読んだ。新人マネージャ向けの本。 ミーティングだとかフィードバックだとかで役に立つ細々したことについて、作者の経験に基づいて書かれていた。やってはいけない失敗のリストとか。 何か目新しいアイディアが書かれている、というわけではないけれども、新しくマネージャになるときに読んでみると何か失敗を防げるかもしれない。 いくら仕事を部下に分け与えていっても、常に新しい問題は起こり続けるから大丈夫。

Raspberry pi 4 でSambaを動かし家庭用NASへ

 背景 長らく自宅ではQNAPのNASを使っていたものの、その信頼性に不安が生じているのでRaspberry piで自前で用意することにした。 今使っているNASは過去3年間に2回故障、無償で修理はされたものの、送料は自己負担だし、配送先は間違えられるし、とても汚れた基板に付け替えられただけで返ってくるなど、不満点が多かった。一番大きかった問題点は、NAS自体が壊れた時のデータ救出の不透明さ。非公式には他のユーザが方法を公開しているものの、そんなリスクを冒してまで使い続けるメリットがこのNASにはない。 自宅サーバーの管理の手間を省くために家庭用NASを購入したのに、修理交換などで余計に時間を費やしていて本末転倒である。 セットアップ 使ったのはRaspberry pi 4 メモリ2GB。Ubuntu Server 20.04。ストレージにはUSB-C接続の2.5HDD。HDDの駆動電力が供給できるか心配だったが、今のところはRaspberry piからの電力供給で特に問題は起きていない。 通常通りMicro SDカードにUbuntu Serverを書き込み、ネットワークの設定をしてRaspberry piを起動。DHCPサーバーで固定IPアドレスの割り当て設定。作業用のユーザーアカウント作成。 ファイルシステムにはEXT4を使用した。他にはBtrfsも検討した。データの破損検出やスナップショットなど、魅力的な機能は多かったが、安定性を最優先にしたいのでシンプルにEXT4にすることにした。データの整合性管理はもっと上のレイヤーでバックアップを作成するときにすることにする。 ファイルシステム作成 HDDをUSB接続すると自動でデバイスが認識された。とても楽。まずはfdiskでパーティションの設定。既に作られていたものを削除し、最大の大きさでパーティションを1つ作成。 ファイルシステムを作るときに注意した点は二つ。inodeあたりのバイト数と、root用予約領域サイズ。 inodeあたりのバイト数は、デフォルトではとても小さく設定されていたと思う。今回は写真や動画の保存がメインのストレージなので4MBに設定した。デフォルトでも良いが、多少の効率化はできる。 予約領域はゼロへ。完全にデータ用のストレージなので必要がない。 sudo mkfs.ext4 -T largefi